糸玉BBS はてな村支部

文芸サークル〈絲の太陽たち〉の活動報告ブログ

BOOTHに出品しました

お疲れ様です。

BOOTHに先日の文学フリマで頒布した詩集と小説を出品しました。

二冊セットで100円となります。

 

booth.pm

文フリお疲れ様でした

というわけで無事4回目の文学フリマ参加を終えることができました。

この日は朝から体調が悪く、かぜ薬を飲んでの参加でした。

横浜でやぼ用を済ませて流通センターに到着したのが午前11時半くらい。

ブースを立ち上げているとヘンなおばちゃんがやってきて、

「これあんたが製本したの? よく出来てるねえ」と褒められました。

さらに百円で頒布しているのを見て、こんな価格じゃペイできないだろうに、

よおやるわ(意訳)的なことを言われました。

ちなみにそのおばちゃんは何も買わないで立ち去りました。

謎です。実際妙なおばちゃんでした。

ある意味いちばん文学的な存在だったかもしれませんね。

いろいろ訊かれたんですが「うじ草(註:本日配布の小説名)って何?」と聞かれ、

そういわれると何なんだろう、と思い悩んでしまい、

創作における根源的な不確かさみたいなものにぶち当たってしまいました。

 

世間では底辺うんこイベントとして名高い文フリですが、

それでも年々知名度が上がってきているのか、この日は結構な入り具合でした。

なかでもジャンル短歌は結構な賑わいでしたね。

評論や短歌は人気です。

一方、私の参加した詩は閑古鳥が鳴いてました。

あれだけ優遇された場所を与えられながらも、立ち寄る人はごく僅かでした。

詩、人気ないです。

まあ詩だからね。仕方ない。

そんな中で、私の本が7冊も売れたのは驚異的な数値です。

おそらく1冊も売れないだろうと思っていたので、

じつに想定の7倍以上の売上でした。スゴイ。えらい。

購入してくれたのは、サークルふわふわ団地の皆さんだと思うんですが、

私は顔と名前をおぼえるのが苦手なので、誰が誰だかよく分かりません。

中のひとりが尾瀬みさき氏なのはたしかなのですが、それすら怪しい。

なので全員あずにゃんだと思うことに途中から決めました。

レギオンみたいなものです。

あずにゃんはみんなの心のなかに居るからね。

なので今回の売上の大半はあずにゃんのおかげです。

ありがとうあずにゃん

私はおっさんだから平沢唯にはなれないけど愛をこめてずっと歌うよ。

私の歌に文フリのうんこ臭気を和らげる力があるといいんだけど。

 

そんなわけで体調不良に苦しみつつも、

それでも流通センターはまわっているというなまぬるい確信を抱きつつ、

午後3時に帰路につきました。

文フリ事務局のアンケートに「あなたが文学だと思うものは何ですか?」という

問いがあったけど、私が思うに文学とはツインテールの美少女ではないかと、

そんな気がしなくもないのです。

 

5/11追記

詩集「ふたり晴れやか」の表紙イラストを描いてくれた小島くんの名前を

奥付に入れ忘れていました。すみません。

文学フリマ東京に参加します

お疲れ様です。

明日開催される文学フリマ東京にサークル〈絲の太陽たち〉として参加します。

ブースはE-65です。

今回はえびセンターさんの処女詩集『ふたり晴れやか』と、

病村ユハタさんの掌編小説『うじ草』を頒布いたします。

どちらも価格は100円となります。

なお当日は都合により会場入りが若干遅れます。ご了承ください。

 

☆ 第二十四回文学フリマ東京
http://bunfree.net/?tokyo_bun24
開催日 2017年5月7日(日)
会場 東京流通センター 第二展示場(東京都)
 時間 11:00~17:00
 一般入場 無料

◆Webカタログ
https://c.bunfree.net/
◆エブリスタ立ち読みカタログ
http://estar.jp/lp/bunfrestar/
◆ソーシャルイベントマップ「eventmesh」(配置図)
http://eventmesh.net/bunfree-tokyo24

偶像

寝室でコバエが落ちはじめた

家主が餌を与えるのを躊躇いだしたから

シーリングライトを踏んで輕快にポンピングし

気ままな王族として君臨していた彼らの栄華は徐々に翳りを帯び

壁面に付着した壁のシミの一点として振る舞う礼節を学んだ

老齢の哲学者としての黙考に耽り

ときたま慰めに加藤登紀子の百万本のバラを口ずさんだ

長い口吻からこぼれるのは貴女に捧げるためのべにばらの花束

彼らの飢えと餓えが昂進すると

不揃いだった歌は合唱として立ち上がりだし

やがてクローゼットの木目にそって並んだ数千数万のハエたちが

割れんばかりの大音声でがなりだした

真っ赤な真っ赤なばら色の指さすあかつきに

一小節歌うごとに臣下は力尽きて落下し

渇いたさんごすなのカラカラした虹色の翅が床に軽く積もってゆく

窓のない室内に吹きこんだ熱情

ハエたちはその最晩年にはがらりと趣旨を変えてアイドルに耽溺し

なかでも指原莉乃をこよなく愛した

死にゆく王の抱くそれは握手券つきCD

糞の付着した足跡べとつく紙切れの祝福

今際のきわに王はうめく「またとない」

そのすべては朝まだきに生まれ指ばら色の女神たちのために

人身事故

たび重なる人身事故のたび京急線は人員輸送としての機能をうしない

勤め人と学生で膨らんだ深紅の車体が立ち往生した

繰りかえされる車内アナウンスに耳をすまし 乗客たちは

最初のうちこそ押し合いへし合い反目するのだが

やがて倦み疲れて京急川崎駅辺りでしぼんだ手足が融和しだし

品川駅に到着する頃には個の判別もつかなくなり

じりじりとした焦燥を発する可塑性の発酵貨物として

味わい深いなれ寿司的アトモスフィアを帯び車内に一丸とまとまり始める

おまえもじきそうなるだろう

おまえも京急乗りなら狭い筐体内で一粒の舎利になれ

空港行きのエアポート快特へ飛びこんだ男の魂をきざんで具にして

三崎港のまぐろ丼でもこしらえてやれ